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2017年6月

2017年6月 2日 (金)

探し物

この仕事は何かを探して調べる作業の連続です。苦戦しても、たいていのことには検索サイトからたどりつける昨今だけに、「探し物」という言葉がラビリンスのように魅惑的に感じられます。

たとえば、ストーリーは断片的に思い出せるのに、あるいは、特定のシーンだけ、特定の人物だけ、セリフだけを妙にはっきりと覚えているのに、本のタイトルが思い出せないケース。類似した事例は、音楽や映画にもあって、とくに曲名が思い出せないときにはもやもやします。思い出せないのはおもにタイトルで、周辺事情は明確に覚えているのです。●年頃、通勤途中に聴いた(曲)、ディスコ(あ、時代が)でよく流れていた(曲)、とか、授業をさぼって友だちと観た(映画)、とか、入院中に窓の外に時折目を向けながら溜息交じりに読んだ(本)などというふうに。

いきなり結論のようですが、たどり着く手段があります。文章やキーワードから作品名を連想、類推できるサイトや、音を拾って検索できるアプリなど。「この曲、なんだっけ」とBGMが気になったときに、iPhoneをさっと掲げて音を拾う姿は、ギリシャ神話のように神々しいものがあります(個人の感想です)。

便利なアプリ以前、歌詞を部分的にでも聴き取って検索すれば、曲名にたどり着くことができました。歌詞検索だけでなく、ミュージシャン名がわかる場合や、サウンドトラックだと確信している場合には、その情報からもアプローチできます。ただ、誰かと一緒のときにそれが起きると「ちょっと失礼!」と音楽に聞き耳を立てて入力する……。「おぉ!」とひとりで感動するちょっとあぶない人になりますが。

遡るとJ-WAVEの某番組に伝説のコーナーがありました。曲名、ミュージシャンがわからない、知りたいというリスナーが、メロディ部分を番組の留守番電話に録音するのです。知っている部分だけ、また、歌詞がわからない場合にはハミングで。なかにはシャウトするロックなリスナーも。電話口で留守電相手に歌う姿を想像しただけで、鬼気迫るものがあります。それを番組側で調べたり、知っているリスナーを募ったりして解決していました。

もっと前はどうだったかというと……ラジオを録音することを「エアチェック」と呼んでいた頃、「今だ!」というタイミングで曲を録音して(この時点で冒頭部分は完全に切れています)、知っていそうな友だちに電話して、電話口でそれを流して教えてもらっていました。いちばんいいところが切れまくったエアチェック音源を私から聴かされて、「Bostonの♪Dont Look Back♪だよ」と教えてくれた友だちのことも、そのときのsituationもはっきり覚えています。数年前に再会したときに、「あった、あった」とプログレネタで盛り上がりましたっけ。

さて、本の探し物の話に戻って、最近見つけたサイトをご紹介します。このようなすてきなサービスもあるのですね。本を取り巻く成熟した世界を感じます。

http://www.loganberrybooks.com/stumpthebookseller/

musicコーディネーター 矢澤music

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          上:疲れたときの癒やしの本たち  下:とにかく懐かしい本

 

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