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2016年12月 4日 (日)

多言語に触れる

先日、
「日本語は英語と違って助数詞のある豊かな言語です」
なんていう本の広告を目にして、
「いやいや助数詞なら中国語にもありますよ!(中国語では量詞)」
と心の中で抗議してしまった私。

でも必修の英語以外の外国語をしっかり学ぶ機会はなかなかないもので、 日本にずっといると外国語と言ったら英語、となってしまうのも仕方がないような気もします。

私も中国語は大学から6年以上学習し続けてきましたが、 中国語に触れる機会は自分から積極的に作っていかないとなかなかありません。
インターネットのおかげで中国語ニュースはいくらでも読めますが、 できればもっと本を(ファンタジー小説を!)読んで勉強したいところです。

出版翻訳も、やはり英日が圧倒的に多いですね。それでも 入社してから一年弱、翻訳やリーディングで様々な言語に触れる機会がありました。

ロシア語、中国語、フィンランド語、フランス語、スペイン語、ドイツ語……

特にロシア語は、原語がロシア語の本だけでなく、ロシア人の方が英語で書いた本も担当しました。
ロシア語の歌を聴くくらいしか縁のなかった言語ですが、これを機にちょこっと勉強しています。
最初に衝撃的だったのは、ロシア語では疑問文と平叙文の形が同じだということ!
日本語の終助詞(~(です)か?等。中国語だと語気助詞)のようなものがつくわけでもなく、 疑問にしたい部分のイントネーションを変えるのだそうです。スピーキングもリスニングも難易度が高そうですね……。
新しい言語に触れると、今まで当たり前だと思っていたことがひっくり返されます。

英語以外の言語を勉強していると、英⇔日と比べて日本語で書かれた資料が圧倒的に少ないことに気が付かされます。
オンラインの辞書も、学習コンテンツも――。
中国語はまだ日本人学習者が多い言語なのでましなほうなのかもしれません。ロシア語は、英語で書かれた語学学習サイトで勉強しています。
翻訳をするとなるとただ読むよりずっと大量の資料が必要でしょうから、訳者さんのリサーチ力は尊敬してしまいます。

一人で学べる言語の数に限りはあっても、様々な言語で書かれた本に触れられるのは翻訳のおかげ。英語以外の言語ではどうしても、コーディネーターがお手伝いできることが限られてしまうので大変な面もありますが、来年以降ももっと多様な言語の案件を担当していきたいです。

本ブログ「出版翻訳の舞台裏」の今年の更新はこちらが最後となります。
少し早いですが、皆様どうぞ良いお年をお迎えください!

コーディネーター 川上

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