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2016年11月 6日 (日)

5年ぶりのFBF

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1日だけでしたが、先月、5年ぶりにフランクフルトブックフェアに行ってきました。通常、参加期間中は海外出版社やエージェントとのアポイントがめいっぱいで、それ以外の場所を見る余裕はないのですが、今年は仕入れや売り込みは近谷と永田に任せて、私は違うエリアを回らせてもらいました。

一つは、「翻訳助成金」を探していたのですが、大きく宣伝していたのはアルゼンチンだけでした。『かぞくのヒミツ』(イソール著、宇野和美訳、エイアールディー刊)と『ちっちゃいさん』(イソール著、宇野和美訳、講談社刊)がこのプログラムを利用して翻訳されたようです。

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普段、ミーティングをするのは英語圏の出版社/エージェントがほとんどで、そのほかにお付き合いのある他の言語の出版社/エージェントも、英語で資料を準備してきてくれます。今回、英語圏以外の国/出版社のブースを回っていて、改めて「なんとなく面白そうなのに、英語の概要がないと何の本だかさっぱりわからなくてもったいないな……」と感じました。英語以外の言語の書籍は、書籍紹介文とともに、こういう助成金もつけて出版社に提案すると、企画が通りやすいかもしれません。この本を訳したい! という企画のある方は、助成金を探してみるのもお勧めです。

もう一つは、装丁コンテストのエリアを見にいってきました。

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日本の本も集められていたのですが、この真ん中の『新訳 「ドラえもん」』芸が細かい! ページを左に傾けるとドラえもんが、右に傾けるとのび太が登場するのです。日本人ならではの発想かもなぁと感動しました。

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そのほか、海外の出版社から出版されている日本の作品を取り上げた書籍も素敵な装丁でノミネートされていて、なんだか誇らしい気持ちになりました。

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そして、何よりゾクッとしたのが、触るのも怖いようなアンティーク本やヴォイニッチ手稿の展示コーナーです。

今や文字を書いたり読んだりするだけであれば電子で何の問題もありませんし、書いたものが瞬時にして世界中に広まる時代ですが、ほんの数百年前までは文字を記録したりいろいろな人に届けることが「芸術」の域だったのだなと息をのみました。

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版権売買だけではない、「本のお祭り」としてのブックフェアを見られて幸せでした。

【おまけ】

フランクフルトから東に10kmくらいのところにオッフェンバッハという街があり、新しいショッピングモールがあったので入ってみると、入り口に2階にわたってフロアをもつ大きな書店がありました。ショッピングモールの一番目立つところに書店があるという日本では考えられない配置に、ドイツ人の読書熱を感じました。電車に乗っていると、いまだに結構な厚さのハードカバーを持っている人も見かけます。

ベストセラーの棚を見ると、1位はやはり『ハリー・ポッターと呪いの子』でした。日本でももうすぐ発売ですね!

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コーディネーター中原

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