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2009年9月10日 (木)

** 恋に恋するヴァンプシリーズ! **

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『お嬢様はヴァンパイア1 恋いしたっていいじゃない!!』

      キンバリー・レイ著 岩田佳代子訳

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  『お嬢様はヴァンパイア2 恋に危険は付き物??』

      キンバリー・レイ著 岩田佳代子訳

こんにちは、営業のmiaouです。

ホクホク肉まんを食べながらトライアルの手配を終えた土曜のことを、よく覚えています。あれはたしか、今年の初め頃。ピンクのかわいらしいペーパーバックを手に打ち合わせから帰ったのがつい昨日のようですが、それから、あっという間に本になりました。

その間、担当編集者さんの気合いの入れようを目の当たりにしつつ、私も気合いを入れて……えっと……『ポーの一族』から『ヴァンパイア騎士』まで、色々なヴァンパイアもの(主にマンガ……)を読んで、訳者様&チェッカー様&編集者様のお役に少しでも立とうと試みた結果、今ではすっかりヴァンパイアマニアに。ですがこの『お嬢様はヴァンパイア』は、いわゆるヴァンパイア系とはまるで違うのです! <エドガー>も<枢先輩>も出てきませんが、ロマンスのような、コージーミステリーのような、あるいは海外ドラマを見ているようなノリで、ブロンドの主人公リルがNYをハイヒールで駆け回る様子を楽しめます。関係者みんながすっかり惚れこんでしまったので、今回は翻訳の裏舞台も交えつつ、その魅力についても語ってもらうことにしました。

以下、担当コーディネーター、翻訳者の岩田様、そしてチェッカーの布施様からのコメントをご紹介いたします!

「このリーディングレジュメ……リーダーさんの熱意が半端じゃない!」

『お嬢様はヴァンパイア』のコーディネーションを担当させていただくことになり、まずは、と本書のリーディングレジュメを読んだ私は面喰いました。

“この本、面白い。楽しくてしょうがない。とにかく日本でも出版してほしい!” そんな訳者さんの興奮がビシビシと伝わってくるレジュメだったのです。

※リーディングレジュメとは、一冊の本の内容を短くまとめた概要のこと。レジュメをまとめてくださる方を、小社ではリーダーさんと呼んでいます。本書『お嬢様はヴァンパイア』では、リーディングをしてくださった岩田佳代子さんに、翻訳もしていただきました。

さて本書の主人公リルは、何を隠そうヴァンパイア。

ヴァンパイアと聞いて、皆さんは何を連想されるでしょうか。

ゴシック調の黒い衣服、青白い肌、光る牙、不穏な月? 耽美と退廃にあふれる世界?

しかしリルというキャラクターは、そんな「ヴァンパイア」のイメージにはほど遠い。彼女は黒という色が大嫌い。ピンクが好きで、最先端のファッションに目がなくて、肌を日焼け色に染めるため、選り抜きのサロンに足しげく通う。好きな映画のひとつは『ターミネーター』。お調子者で、おっちょこちょいで、恋に恋するロマンチスト。人を殺したり傷つけたりすることは大嫌いな、異色の「ヴァンパイア」なのです。

当然、周囲のヴァンパイアからは浮きまくり。家族からすら相当な「変わり者」として見られている、そんなリルがパートナー紹介会社を立ち上げ、軌道に乗せていくのですが、その過程で登場するキャラクターたちが、これまた強烈。

ヴァンパイアのくせに「最高にダサい」、気が弱くて赤面症のフランシス。隣家の狼女に日々、ケチなイヤガラセをしては喜ぶリルの父。隙あらばリルに「射精率の高い」婿候補を次々と送り出してくる母。親友で、ショッピング狂いの<ニーナ1>と、常に金の計算ばかりしているドケチな<ニーナ2>の二人組……。

こんな「濃い」面々に囲まれているだけでも大騒ぎなのに、リルはふとしたきっかけで連続誘拐事件の捜査に協力することになってしまいます。そして心ときめく男性にまで出会ってしまったから、もう大変。

とびきりコミカルなこの『お嬢様はヴァンパイア』シリーズ。アメリカで人気を博し、原書は第5作目が近々刊行されるのもうなずけます。テレビシリーズ化の噂もあるとか。

訳者の岩田佳代子さんと本書の相性はバッチリだったらしく、訳文は最終的には、まさに「これしかない!」というようなものに仕上がりました。

1巻の訳出終了後、息つく間もなく2巻の訳出に突入。同時進行でゲラチェックも行いつつ、大型連休も無視しつつ……の訳出スケジュールはタイトで、「私だったら絶対に死んでるな……」と思うようなご無理を、岩田さんにはお願いしてしまいました。しかし本書への愛と情熱で、最後まで岩田さんは踏ん張ってくだいました。

チェッカーは布施雅子さん。丁寧・的確かつスピーディーなチェックに加え、明るく楽しいコメントで、訳者さん及びコーディネーター(私)を盛り上げてくださいました。初夏のある日、チェック稿に添えられていた彼女のふとした一言「こう暑くなってくると、ボトル入りの冷蔵血液もおいしそうですね」には、訳者さんも私も大爆笑。

完成した本書。あらためて通読すると、ピンクやゴールドの色をしていそうなこの作品の何とも言えない「パワー」に、否が応でもハッピーにさせられます。

すばらしいお仕事をしてくださった岩田さん、布施さんに、心からの感謝を申し上げます。

(コーディネーター渡部)

 

わたしがはじめて〈お嬢様はヴァンパイア〉シリーズと出会ったのは、「原書のリーディングを」とお声をかけていただいたときです。もともとヴァンパイアをはじめとするパラノーマルものが好きで、和洋を問わずよく読んでいたのですが、本シリーズは、今までにない、オリジナリティ溢れる面白い作品でした。ファッションが大好きで、恋に恋するお嬢様ヴァンプが、素敵な出会いを求めてパートナー紹介会社を起ち上げます。ところがそれを機に、連続誘拐事件に巻きこまれたり、殺人事件の濡れ衣を着せられたり……。一目惚れしたヴァンプとの関係も、山あり谷あり。それでも、恋に仕事に常に全力投球の主人公の姿が、コミカルかつロマンチックに描かれていきます。ヴァンプ版『セックス・アンド・ザ・シティ』といったところでしょうか。絶対出版してほしい、と思ったシリーズで、その訳者に選んでいただけたときの喜びは、今でもはっきりと覚えています。本書の主人公リルが、憧れの男性タイとの出会いに運命を感じたように、わたしもまた、本書との出会いに運命を感じずにはいられませんでした。そんな作品ですから、訳出中に苦しいとかつらいなどと感じたことは一度もなく、リルたちとともにひたすら幸せな時間をすごさせていただけました。とはいえ、かなりの強行スケジュールだったため、途中で体調を崩し、当初のスケジュールどおりに訳文を提出できないときもあって、コーディネーター様やチェッカー様には多分にご迷惑をおかけしてしまいました。この場をお借りして、改めてお詫び申しあげます。

 今は、1日も早くリルたちと再会し、また幸せなときをすごしたい、読者の皆様にも、さらなるリルたちの活躍をお届けしたい、との思いでいっぱいです。ヴァンパイアものが好きな方はもちろん、コージーやロマンス、チックリットが好きな方にも楽しんでいただける内容ですので、ぜひぜひ、ご一読くださいませ。

(翻訳者 岩田佳代子)

本シリーズは、最近はやりのヴァンパイアものながら他書とは少々路線が異なり、軽快で楽しい内容になっています。ファッションに興味のある読者の方々には垂涎ものでしょうし、ロマンスの味つけあり、コージーミステリ的な楽しみもできるといった、何通りにも読める贅沢なシリーズではないでしょうか。表紙がおしゃれなイラストなのも魅力です。書店で思わず手に取られる方も多いことでしょう。

訳者の方からは事前にご丁寧なお言葉をいただいて感激。原作の文体を生かした素晴らしい訳をされる方です。コーディネータの方は、想定する読者層が把握しやすくなるようなご配慮を様々にしてくださいました。心から感謝申し上げます。

 僭越なるチェッカーとしては、シリーズものなので時間の流れや登場人物の背景の辻褄が合っているかどうかにことさら気をつけなければ、という気持ちで臨みました。ですが私サイドの苦労などなく、一読者としても楽しめる作業でした。見当違いのコメントをして後からあわてて訂正するなどという場面もありお恥ずかしい限りですが、それを訳者の方とコーディネーターの方が快く受け入れてくださいました。このようなチームプレーで、これからもどんどん素敵な翻訳書が世に出ることを心から楽しみにしておりますし、今後とも是非その一端に加えていただければ本当に嬉しく存じます。

(チェッカー 布施雅子)

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